低用量ピルのヤーズの副作用は軽度?

低用量ピルであるヤーズは、他のピルと比較して副作用が軽度であると言われています。
実際、他のピルと比較して、低用量ピルのエストロゲン量が0.03~0.04mgなのに対し、ヤーズのエストロゲン量は0.02mgと非常に少なくなっていることが特徴です。
エストロゲンの量が多いと、ピルを服用している場合の特徴である吐き気をもよおす可能性が高くなります。
ヤーズはこのエストロゲンの量が非常に少ないため、ピルに伴う副作用が軽度であると言われています。

さらに、ヤーズの主成分であるドレスピレノンは、これまでの黄体ホルモンに比べて、人間の体の中に予め備わっている自然な黄体ホルモンととても近い働きを持っています。
そのため、むくみなどの副作用が出にくいというメリットがあるとも言われています。
このドレスピレノンは、男性ホルモン作用を抑える働きがあることから、ニキビが気になる方にも効果があるピルとして活用できると言われています。

低用量ピルのヤーズには、他のピルと比較して多くのメリットがあります。
この意味では、これまでのピルとは異なり、副作用が軽度であると言えるでしょう。
しかし、ヤーズの副作用が軽度であると断言することはできない理由があります。
それはヤーズを服用することによって血栓症になるリスクがあるということです。
実際、ヤーズの販売元であるバイエル製薬は、ヤーズの説明書の中で血栓症のリスクがあることを明記して、服用者や医療従事者に注意を喚起しています。

血栓症は重篤化すると死亡する可能性もある病気なので十分な注意が必要です。
実際、下で説明するように、ヤーズを服用したことによる死亡例もあります。
そのため、この意味では副作用が軽度であると断定することはできません。
どんな薬にも副作用はつきものです。
薬の服用によってどのようなリスクがあるのかをしっかりと自分で理解しておくことが大切です。
これはピルを服用する場合も同じで、ヤーズを服用する場合には、医師や薬剤師にしっかりと説明を受け、薬の特性について理解することが大切です。

ヤーズ服用で死亡例がある

ヤーズは、ピルの服用に伴う様々な副作用が低減された超低用量ピルであることをメリットとして販売されているピルです。
しかし、ヤーズを服用したことによって死亡した事例もあります。
死亡例では、どの例でも血栓症が直接あるいは間接的な原因となっています。

ヤーズを服用したことによる死亡例があるため、製造・販売元であるバイエルは、添付文書の使用上の注意欄に警告を書いています。
そこには、ヤーズを服用することによって血栓症が現れる場合があることが明記されています。
血栓症とは、血の塊で血管が突然詰まってしまう病気のことを言います。
血の塊が詰まる場所によって、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓、深部静脈血栓症血管など、病名は変化しますが、原因は血管に血の塊が詰まることであり、同じことです。

血栓症と疑われる症状が現れた場合には、直ちに使用を中止する必要があります。
血栓症と疑われる症状として、説明書で注意喚起されているような以下の例が挙げられます。
下肢の急激な疼痛・浮腫、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害などです。
血栓症の重篤化を防ぐためには、初期の段階で発見することが大切です。
初期の段階で治療すれば、重篤化を防ぐことができます。

ヤーズの副作用としては、他にも激しい眠気、月経以外で性器から出血する症状である不正出血、吐き気などが挙げられます。
どれも個人差があるものですが、上記で説明したような症状が出た場合には直ちにヤーズの使用を中止し、医師に相談することが大切です。
特に、眠気、不正出血、頭痛、吐き気など、服用前には見られなかった症状が増えた場合には注意です。

ヤーズが処方されると「ヤーズ配合錠患者携帯カード」が配布され、保険証と一緒に携帯するよう指示されます。
これによって、医療機関がヤーズを服用していることがすぐにわかるようになります。