超低用量ピルと言われるヤーズの実力とは?

低用量ピルの中でも、超低用量ピルと言われているヤーズについて説明します。
ヤーズは、日本では生理痛の改善や月経困難症(PMS)の改善に用いられているピルです。
ヤーズには、黄体ホルモンである「ドロスピレノン」と、卵胞ホルモンである「エチニルエストラジオール」という2つの女性ホルモンが配合されていることが特徴です。
この黄体ホルモンである「ドロスピレノン」を主要な成分として採用したのがヤーズの特徴であり、ヤーズが第4世代のピルと言われる所以です。

第1世代や第2世代、第3世代のピルは、男性ホルモンから黄体ホルモンを合成していました。
しかし、これには重要な副作用があり、その一つがアンドロゲン作用(男性化作用)と呼ばれるものです。
アンドロゲン作用によって、体重増加、食欲増進、多毛症、ニキビ、性欲が増すなどの症状が起こります。
ピルはホルモンバランスに直接働きかけるものなので、この作用は避けられないものであると考えられていました。

しかし、超低用量ピルであるヤーズの黄体ホルモンとして採用されているドロスピレノンは、男性ホルモンからではなく、利尿ホルモンから合成されているため、体内で生成される黄体ホルモンと極めて近いという特徴があります。
おかげで、むくみなどの副作用も出にくいと言われます。
そのため、これまでピルの副作用と考えられてきたアンドロゲン作用もほとんど生じることがないと言われています。
多毛症で悩むこともありません。

日本では、月経困難症の治療薬として用いられ、この場合には保険適用となりますが、それ以外の目的では保険適用外となります。
日本では、保険適用薬としてニキビ治療薬として認可されていませんが、海外では避妊薬としての他に、月経困難症やニキビ治療薬としても認可されています。

しかも、ヤーズは、低用量ピルよりもさらに少ない「超低用量ピル」に分類されます。
低用量ピルに分類されるものには、通常、エストロゲンが0.03~0.04mg含まれているのに対し、ヤーズは、エストロゲンが0.02mgしか含まれておらず少なくなっています。
少なくなっているからと言って、効果が少ないという訳ではありません。
むしろ、これまでのピルでは吐き気が強くて服用できなかったなど、ピルを飲みたいけれど飲めなかった人に安心して服用できる可能性があるピルとして活用されています。

ヤーズを飲み忘れた時の対処法は?

ヤーズは超低用量ピルですが、しっかりと同じ時間に飲み続けることが大切です。
そのため、飲み忘れを防ぐ必要があります。
一般的なピルは、通常、錠剤を21日間飲み、7日間の休薬期間を設けます。
一方、ヤーズは、休薬期間がこれまでの7日間から4日間に短縮されており、偽薬期間に症状として現れる頭痛などの不快な症状を抑えられるという特徴があります。
28日サイクルで1サイクルがヤーズの飲み方となります。
ピンク色の錠剤を24日間、最後の4日間は休薬期間として白色の錠剤を服用することになります。

そのため、ヤーズに限らず、ピルの飲み忘れを防ぐことが大切です。
飲み忘れの対処法としては、手帳にしっかりと記入したり、スマートフォンのアプリを使うなどしてスケジュール管理をしている方がほとんどです。
ピルケースなどで管理を行うと飲み忘れもなく、対処法としては有効であると考えられます。

もし万が一飲み忘れてしまった場合、ピンク色の錠剤を一錠飲み忘れた場合には、飲み忘れに気づいた時に前日分の一錠を服用し、当日の錠剤も通常の服用時に服用します。
ピンク色の錠剤を2錠以上飲み忘れた場合には、まず一錠服用し、当日の錠剤も通常の服用時刻に一錠服用するようにします。
ピルを飲み終わる日が当初の予定よりも遅れることになるだけです。

ヤーズには、シートに番号が振られているため、その通りに飲めば間違いありません。
もし25番~28番目の白色の錠剤を飲み忘れた時には、この錠剤は偽薬なので、飲み忘れた分も飲んだものとみなして、その後は通常通り継続するようにします。
ヤーズの薬の効果を得るためには、しっかりと同じ時間に継続して服用することが大切です。
カレンダーシールをきちんと貼ったり、自分の飲みやすい時間帯に設定すること、スマートフォンのアプリを使うなどして、しっかりと自分なりの対処法を持っておくようにすることが大切です。